まめだいふくな日々

ささやかな日々の暮らしを切り取って書いています。

ポテトサラダと休日のごはんと

ある日のドライブ中、運転している夫に言った。
「休日のご飯さ、外食じゃなくて、家で手の込んだオシャレなプレートとか作れば外食よりも安くてたくさん食べれるんじゃない?」
物価の上昇が止まらない昨今である。食費節約にもなるし、1歳児を連れての外食という、難易度の高い行為が減るので一石二鳥ではないだろうか?!

とてもいいアイディアが思いついたとウキウキしながら提案したが、「休日は外に出たいからヤダ」と秒で返してきた。さらに夫は
「しかもそういうの作れるの?無理じゃない?」
と言ってきた。
(まぁ、たしかに…)

 

出会った頃、私は、かなり自炊をしていた。
私たちは、住み込みの派遣の仕事で出会ったのだが、お弁当が支給されるのに自炊をするのは珍しかったと思う。(部屋にはキッチンも付いていない)
私は、たまたま作ったポテトサラダを、たまたま夫に分けた。
そして、偶然にもポテトサラダが好物だった夫は、胃袋を掴まれたというエピソードがある。

 

「考えたらさ、私のことすごい料理できる人と思ってたよね。それで、たまたまポテトサラダで胃袋掴んだと」
「そうそう。日常的にすごい料理する人なんだと思ってたら、ちょっと違った。」
「料理出来ます詐欺だったよねアレは。」
「確かにそうかも。」
この話はふたりで何度も語られる定番ネタのようなもので、何度同じ話をしただろう。
この話をする度に、少しの申し訳なさが湧いてくる。私は、料理があまり上手ではない。
いや、はっきりと言おう。私は、料理が下手なのだ。夫の言葉を借りるならば、料理のセンスがない。

 

胃袋を掴んだポテトサラダは、マッシュポテトに塩もみきゅうりと、塩胡椒、マヨネーズ、ハムを混ぜた、ごく一般的なポテトサラダと言っていい。

そのポテトサラダを見た彼は、(皮がついてるから)デパ地下のサラダみたいと思った、と後に語っていた。剥くのがめんどうで皮つきで作ったが、どうやらそれがちょっとオシャレに見えたようで、料理できるイメージを与えてしまったようだ。

 

偶然の好物、偶然の勘違い。
偶然が産んだ、ポテトサラダ詐欺であった。

 

結局、ドライブした日は、家でご飯を食べた。その時家にあるものを消費したという、特にオシャレでもない、日常すぎる日常。いつもの光景。
それはそれで良い。だけど、家で、おしゃれご飯が作れたらどんなに素敵だろうと、妄想せずにはいられない。加えて、いつか夫の勘違いを現実にしたいという、大きな野望はずっと持ち続けている。

 

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ちなみに料理本は、思い立ったように時々購入する。

最近購入したのはこの本

最近、とか言ったのに、購入履歴を見たら去年の7月だった…(ウソだろ)

ひと通り読み物として楽しんだあとは、日頃はクックパッドばかりで料理を作ってる自分に喝を入れるべく、引っ張り出さなくてはッ!(押し入れに居る)

 

 

 

他の読み物っぽい記事はこちら

 

 

 

 

 

 

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