まめだいふくな日々

ささやかな日々の暮らしを切り取って書いています。

それは突然やってきた

間もなく一歳11ヶ月になろうかという娘である。

今日も無事お風呂を入れ終わり、嫌がって必死に抵抗する中、歯磨きを終え、ようやく寝かしつけまでたどり着いた。

ベッドに行くと、今日の彼女は、3匹の猫のぬいぐるみと寝たい気分らしく、端から並べて、掛け布団をかけた。
「みーんな」「ねーんね」
可愛いなぁ。今日も1日疲れたが、この可愛らしい光景で、1日の心の疲れが癒やされる気分である。
「娘ちゃんはどこに寝るのかなー?」
なんて言いながら、寝る前の娘とのスキンシップを楽しんでいた。穏やかで至福の時間だった。私はこの後家事があるので、一緒に寝れないのだが、この幸せな気分のまま一緒に寝てしまいたい!
娘は、ぬいぐるみと私の間に挟まれるように入ってきた。好きなものに囲まれてさぞかし良い夢見れるでしょうね。ふふふ。なんて思いながら余裕の笑みの私である。
その時だった。


「ギャー!!あ゛ー!あ゛ーー!」


娘が急に火がついたように泣き出した。
最近になって良くあることなのだが、急にMAXで泣き始める。ほんの些細なことが気に入らなかったのだろうと推測されるが、一体何が原因かわからないレベルなので対処のしようがない。
これが世に聞くイヤイヤ期なのだろうか。

いや、でもこれがイヤイヤ期だと思って、本当はまだ上のすごいレベルだったら精神的にキツいから、違うと思っておこう、と後から落胆しないように予防線を張った。

それにしても、ギャン泣きはまだ続いている。
先程まで横一列に並べられていたぬいぐるみたちは、怒り狂ったように変貌を遂げた娘に、掛け布団の中に放り込まれている。それでも何かが気に食わないのか、取り出しては入れ直し、また取り出して投げいれている。ぬいぐるみも災難である。

こういう時、ギャン泣きはするものの、後から何事も無かったかのようにケロッとする。
最初の頃は、全てのギャン泣きに動揺してご機嫌を直そうとしていたのだが、効果がないのに加えて、こちらの精神力も削られるので、今はひたすら見守り、耐えている。

泣き続ける娘を見ていると、手を差し伸べない自分が、だんだん、人でなしのような気持ちにすらなってくる。だが、耐える。

気持ちを乱されるな私!

気持ちを強く持つのだ…
そうして荒れ狂った娘は、突然、寝た。どうやら寝グズリだったようだ。


疲れた。

 

つい20分ほど前までは、一瞬で1日の心の疲れが癒やされて、菩薩のような心で娘を見つめていたというのに。

今や、癒された1日の疲れ以上の疲労で疲れ切っている。
耐え忍んでも、心のダメージは大きい。

私はこの後家事が待っている。だが、今日はもう寝てしまいたい気分だ。

--------------
こちらが被害に遭ったぬいぐるみ達です

他の娘エピソードはこちら

mamedaifukuu.hatenablog.com

 

 

 

 

ブログランキング・にほんブログ村へ